2017 / 11
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気持ちの良い医師たちに巡り合って嬉しい反面
私の気持ちは複雑でした。

治療法は外科手術しかないと覚悟したものの
K医師かM医師か決められないでいました。

良い医師を天秤にかけている事に罪悪感を感じモヤモヤしていました。
この気持ちのまま二ヶ月・・・辛いです。

ですが意を決して、その夜にK医師にメールをしました。
K医師の病院でもMRIを撮って今一度診断して欲しいと・・

技術もあり、信頼もできる医師達に出会えた事に感謝しつつも
選択する心苦しさでブルーな気分でした。

それでも自分の一生を左右すること。
ここはシビアに選択してもいいんだと自分に言い聞かせました。

『○○医師に執刀してもらいなさい』
夢の中で、そんなお告げがあったなら、どんなにいいでしょう。
誰かがポンと背中を押してくれないかしら・・・
そんな風に思っていました。


翌朝もブルーな気持ちはそのままでしたが
いつものように仕事に行く準備に追われていました。

家の電話が鳴りました。

なんと、K医師からでした。
今朝メールを見て私の揺れ動く気持ちを心配して
電話をしてくれたのです。
朝7時半。お忙しいのに。

お話していて・・
「先生、お願いします。」と頭を下げていました。
途端に
さっきまでモヤモヤとしていた胸のつかえが嘘のように消え
自分でも驚くほどスッキリしていました。

突然の電話にビックリしたけれど、
これが背中ポンではないかと思えました。

もう迷わない。
K先生にお願いしよう。お願いしたい。

時間を割いて診察してくれたM先生をはじめ
心あるM先生スタッフへの申し訳ない気持ちは残りました。
けれど、あの日M先生に会えたから前に進めました。
もしお会い出来ていなかったら、
私はまだ治療法を決められないでいたでしょう。

ありがとう。M先生。
ありがとう、M先生スタッフの方々。



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10時過ぎに放り出された私達は途方にくれました。
夫と二人、会社を休んで来たのです。
これでは全くの無駄足になってしまいます。

目星を付けていた病院に電話をしてみると
予約と紹介状が必要だと言われました。
そりゃそうですね。

もう1つ気になっていた病院があったので
代々木のネットカフェで検索し電話をすると
初診は予約無しでいいと言われ急いで向かい
時間ぎりぎりに受付てもらいました。

この病院のM医師に診てもらいたかったのです。
ガンマナイフのコラボ手術も手がけていたからです。

M医師は予約でいっぱいなので無理ということでした。
最初の問診をしてくれた可愛らしい女性は申し訳なさそうに言います。
けれど、多分この女性が動いてくれたんだと思います。
言葉を運んでくれたんだと思います。

だから診察してくれた先生がおっしゃいました。
「この画像をMが見まして、午後まで待っていただければ
Mが診察しますが・・。」と。

なんて素敵な病院なんでしょう。
なんて素敵なスタッフなんでしょう。
なんて素敵なチームワークなんでしょう。

M医師の診察結果も、同じものでした。
放射線治療の前に外科手術を勧められました。

二ヵ月後にもう一度MRIを撮ることにして帰宅しました。




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放射線科を調べること一週間。
取りあえず、一度診察してもらわないことには始まらないので
最初に紹介状を持って行ったK病院に行くことにしました。
ここでMRIを撮ったし、優秀な病院であることは確かです。

事前にどのようにしたらいいのか病院の受付に電話すると
脳外科医のT医師に言って回してもらうのがスムーズだと言われました。
その通り行くと、T医師には
放射線科に行っても無意味のような事を言われ
挙句に私は仲介人じゃない。とも
私がここで撮ったMRIを持って他の病院に行ったのが
気に入らなかったみたいです。

ここのT医師には最初から言葉に心が感じられませんでした。
手術の話に説得力がありませんでした。
医者のプライドが優先で
患者の気持ちは二の次という印象しか受けられず
ここの病院には別れを告げることにしました。



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二人の医師からそれぞれメールの返事をもらい
翌週、診察に伺うことにしました。

K医師。
的確な説明と自信にあふれた歯切れの良い言葉の数々に
私と夫の気持ちは一気に明るくなりました。
40分近くの時間を費やしてくれ、ありがとうございます。
後の予約患者さんお待たせしてゴメンナサイ。
けれど私は先生の言葉で救われました。
久しぶりに美味しい食事ができました。

名医というのは技術もさることながら
患者の不安を取り除くことができる医者なのではないでしょうか。
K医師は紛れもなく名医だと思います。

すぐにでも執刀をお願いしたいところでしたが
S医師との診療予約があるのでグッと我慢しました。


S医師。
北海道に行ってトンボ帰りしました。
K医師に満足していましたが、
やり残して後悔はしたくありませんでした。
ぜひ会いたい医師だったのです。
診察を最後に回してくれ1時間半もの時間、話をしてくれました。
一緒に悩んでくれました。

症状がほとんどない今、
リスクの高い手術をするのは忍びない。
時間はあるから、多くの医師の話を聞くといい。
放射線専門医の診察も受けてみなさい・・と。
そのうち自分の気持ちが決まってくるから・・と。

ここから一週間、放射線治療の病院を探し始めました。





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8月7日の金曜日に改めて造影剤を入れたMRIを撮り
12日の今日、夫と二人でT医師の診断を聞きに行きました。

前回と大きくは変わらない説明でした。
けれど、この医師の説明でお願いしますとは言い難かったのです。
何故でしょう。
委ねられないのです。
何故でしょう。

「執刀医はY先生です。私も担当医として付きますが・・」

これでした。
執刀医じゃないから手術の説明に説得力がないのです。
真実味もなく誠意も感じませんでした。
何で執刀医から直接の言葉が聞けないのでしょうか。

メールを送った二人の先生の診察を受けようと思っていたので
ここで撮ったMRI画像CDを買うことにしました。



se-ra

Author:se-ra
50代。
電話で聞き取りが悪くなるも耳鼻科では異常なし。
たまたま受けた脳ドッグで脳腫瘍が発見されました。
5センチ近くの巨大な腫瘍は、神経が集中する奥深い場所で錐体斜台髄膜腫と診断されました。

8月末までは思い出しながら 日にちを追って書きました。 9月からは事あるごとに 書いていますが、 入院後の事は退院後に少しずつ更新の予定です。
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