2017 / 05
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もうすぐ入院です。
毎日が普通で
自分の頭の中に腫瘍があるなんてことを
忘れてしまいそうです。
本当に手術が必要なのかと
振り出しの戻るような事を考えてしまいます。

何か大きな症状があれば
早く切り取って欲しいと腫瘍の存在を意識し
手術の必要性を感じるのだろうけれど
症状が殆ど無いというのも良し悪しかもしれません。

今となっては記憶に薄いですが
告知された当初は
ドーンと重いものが圧し掛かり
気を抜いたら底なし沼に落ちていきそうな
今までに経験したことのない精神状態でした。

手術か
放射線か
しばらく経過観察か・・・後遺症は。

頭の中でぐるぐると考えが巡りました。
何がベストなのか!?
絶対的な答えなんて無いんです。
どれかを選んで後悔したくないけれど
それは結果次第で、結果が悪ければ
どれを選んでも後悔してしまいそう。

神のみぞ知る。
いえ神もご存知ないのかもしれません。
それを決めるまでが一番大変でした。

自問自答して考えました。
顔面に麻痺が出ても楽しく生きていけるのか。
普通に食事が摂れなくなって幸せなのか。
今、絶対に死にたくないのか。

死ぬ事は恐くありませんでした。
二人の子供はもう社会人です。
親がいなくても充分やっていけます。
半世紀以上、健康に生きてこれただけで
私は充分幸せ者です。

娘の花嫁姿を見たい?孫の顔が見たい?

見られれば、それも幸せなんだろうけれど
何がなんでもと言う訳ではないです。

食べることが楽しみな私。
自分で食事が出来なくなることは・・・
毎日の事。辛いだろうと思いました。

いろいろ考えて後遺症の心配がない
何もせず腫瘍と共存する事を選ぼうと思いました。
命が短くなろうが構わない。
今の状態を楽しんで人生を締めくくろう。

本気でそう思いました。けれど
都合良く一気にパタッと死ねるのでしょうか。

聴力が無くなり
視力が無くなり
顔面がしびれ、引きつり
食べ物が飲み込めなくなり
手足の自由が奪われ
激しい頭痛に襲われ続け
やっと、やっと、やっと、死・・
正に真綿で首を絞められるような事になるのでは・・。

実際、死に方を選ぶことは誰にも出来ないけれど
今、私が腫瘍との共存を選ぶということは
得策ではないかも知れない。と思えてきました。

選択肢の一つが消え
調べ進めるうちに
放射線治療も消え
手術をするとこに到達しました。

インターネットで調べて
良い先生にめぐり合い
多くの経験者の手記を読み勇気付けられ
すっかり平常心で生活できるようになりました。

人というものは
『覚悟を決める』と強くなれるみたいです。

後遺症に不安も恐さもあります。
最悪の事を考えているつもりでも
ホントの意味では考えていないでしょう。

どこかで最悪にはならないと
甘い気持ちがあるのだと思います。
だからもし
考える以上に悪い結果になれば落ち込むでしょう。
しばらくは立ち直れないかもしれません。

けれど今は先生を信じて
ただただ前に進むのみです。
その後の事は・・・その時に考えましょう。

人間の強さを信じて。


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se-ra

Author:se-ra
50代。
電話で聞き取りが悪くなるも耳鼻科では異常なし。
たまたま受けた脳ドッグで脳腫瘍が発見されました。
5センチ近くの巨大な腫瘍は、神経が集中する奥深い場所で錐体斜台髄膜腫と診断されました。

8月末までは思い出しながら 日にちを追って書きました。 9月からは事あるごとに 書いていますが、 入院後の事は退院後に少しずつ更新の予定です。
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